愛の小径 プーランク 小國裕美
この曲はプーランク作曲でとても美しいメロディーです。
もともとは、情感を込めて歌う、「シャンソン系の雰囲気を持つ歌」ですが、クラシックでも歌われており、両方の歌い方があるようです。
またピアノやフルートのソロ曲として演奏されております。
亡くなった恋人へのこめられた想い。
やさしいメロディーにのせて
原詩 ジャン・アヌイ
作曲 フランシス・プーランク
Les chemins qui vont à la mer
海に向かう小径は、
ont gardé de notre passage
私たちが通った名残り、
des fleurs effeuillées et l'écho sous leurs arbres
手折った花と、木々の下にこだました
de nos deux rires clairs.
私たちふたりの明るい笑い声。
Hélas des jours de bonheur
ああ、幸せの日々、
radieuses joies envolées
光り輝く喜びは飛び去り、
je vais sans retrouver traces dans mon cœur
私は行く、心のなかに痕跡を見出すことなく
Chemins de mon amour
私の愛の小径を、
je vous cherche toujours
あなたを今も探している
chemins perdus vous n'êtes plus
迷い道にあなたはおらず
et vos échos sont sourds
あなたの声が響くことはない。
chemins du désespoir
絶望の小径、
chemins due souvenir
思い出の小径、
chemins du premier jour
初めての日の小径、
divins chemins d'amour.
神聖な愛の小径。
Si je dois l'oublier un jour
いつか忘れなければならないのか、
la vie effaçant toute chose
人生はあらゆることを消し去ってしまうから。
je veus dans mon cœur qu'un souvenir
でも私は心の中にこの思い出を
repose plus fort que l'autre amour.
別の愛よりも強く取っておきたい。
Le souvenir du chemin
小径の思い出、
où tremblante et toute éperdue
この小径で震えながら、うっとりと、
un jour j'ai senti sur moi brûler tes mains,
私の上にあなたの熱い手を感じたあの日、
Chemins de mon amour...
私の愛の小径...(繰り返し)
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