2度新人賞いただきました
月遅れのお雛様を飾りました
私が応募した 雛 を題にした俳句20句が新人賞に選ばれました。
その前の年は 柿熟るる でも新人賞に選ばれていました。
感謝いたします。
次は新人賞候補ではないので、人生で2度も選ばれ恐縮です。
雛
枡口に清めの塩や年の酒
神馬舎の藁の香りや明の春
立春や杉箱匂ふ京の菓子
黒馬の鼻筋通る春の風
紋入りの青丹衣や古雛
酌む酒やへの字の口の奴雛
鮒の口集まつてゐる花の寺
水際にあひるの並ぶ花の昼
満開の桜に声をとられけり
手鏡の曇りを拭ふ春の宵
陽炎や犬の綱引く橋の上
つばくろの道開けてをり納経所
赴任地は城のある街風光る
銅像の襟を正して松の芯
薔薇園や犬の鎖の解かれをり
完熟のトマトを貰ふ島訛
入港のメロディー流れ秋の潮
白毫のともしびもらふ秋の寺
日の暮れの甲高き声秋簾
深爪の脈打つてゐる余寒かな
小國裕美
プロフィール
俳句は平成元年からはじめる
草同人
嵯峨野同人 新人賞
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