2度新人賞いただきました

月遅れのお雛様を飾りました

私が応募した 雛 を題にした俳句20句が新人賞に選ばれました。
その前の年は 柿熟るる でも新人賞に選ばれていました。
感謝いたします。
次は新人賞候補ではないので、人生で2度も選ばれ恐縮です。


枡口に清めの塩や年の酒

神馬舎の藁の香りや明の春

立春や杉箱匂ふ京の菓子

黒馬の鼻筋通る春の風

紋入りの青丹衣や古雛

酌む酒やへの字の口の奴雛

鮒の口集まつてゐる花の寺

水際にあひるの並ぶ花の昼

満開の桜に声をとられけり

手鏡の曇りを拭ふ春の宵

陽炎や犬の綱引く橋の上

つばくろの道開けてをり納経所

赴任地は城のある街風光る

銅像の襟を正して松の芯

薔薇園や犬の鎖の解かれをり

完熟のトマトを貰ふ島訛

入港のメロディー流れ秋の潮

白毫のともしびもらふ秋の寺

日の暮れの甲高き声秋簾

深爪の脈打つてゐる余寒かな


小國裕美


プロフィール
俳句は平成元年からはじめる
草同人
嵯峨野同人 新人賞








小國裕美 オフィスイマジン office imagine

シャンソンに愛された歌姫、小國裕美のブログです。 イマジン代表 小國裕美ランチ、ディナーコンサート Oguni ZENTSUJI FRENCH RESTAURANT にて 2024年11月2日、3日 皆様とスペシャルなひととき、幸せな日となりました すべてのお客様、スタッフの皆様に深謝しつつ

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